南紫音は、2005年ロン=ティボー国際音楽コンクールにおいて第2位を受賞し、一躍国際的注目を集めた。その後も、大学生として研鑽を積む一方で、国内外において活発な演奏活動を展開している。2008年には、CDデビューも果たした。現在、最も期待されている若手実力派ヴァイオリニストの一人である。
1989年北九州市生まれ。3歳よりヴァイオリンを始める。これまでに篠崎永育、篠崎美樹、西和田ゆうの各氏に師事。現在、原田幸一郎氏に師事。桐朋学園大学在学中。
2000年、第54回全日本学生音楽コンクール福岡大会小学校の部第1位。同年、第10回日本クラシック音楽コンクール全国大会小学校の部第2位(1位なし)。2002年、第56回全日本学生音楽コンクール福岡大会中学校の部第1位。
2004年イタリア・ナポリで行われた第13回アルベルト・クルチ国際ヴァイオリン・コンクールで15歳にして優勝。2005年イタリア・デビューを果たす。同年10月、ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位を受賞すると共に、リサイタルで最も優秀な演奏をした者に贈られる「サセム賞」も受賞した。2006年にパリで行われたロン=ティボー国際コンクール・ガラコンサートにおいてフランス国立管弦楽団とも協演。2007年には、フランスのリール国立管弦楽団と協演。そのほか、サンカルロ歌劇場管弦楽団、ミラノ・スカラ座室内合奏団とも協演を果たしている。
また、これまでに国内主要オーケストラとも数多く協演。2009年7月には、フアンホ・メナ指揮スペイン・ビルバオ交響楽団との日本ツアーを行って好評を博した。
CD録音についても積極的に行い、2008年3月にユニバーサルミュージックの新レーベル「UCJジャパン」の第一弾アーティストとしてCDデビューも果たした 。最新CDは、2010年3月にリリースした「Bloom」である。
2005年北九州市民文化奨励賞、2006年福岡県文化賞受賞。2010年第11回ホテルオークラ賞受賞。
2010年8月現在